プラスとマイナスを兼用するドライバで通常は十分

世の中には様々なネジがありますが、大半はプラス型になりつつあります。これは電

動ドライバを使いやすいし、ネジ自体の製造も簡単でコストが安いからです。それで

も小数はマイナスドライバを必要とするネジがあります。その為に両端にプラスとマ

イナスの両方を削ってあり、柄から抜いて差し替えて使えるドライバがあります。

マイナスドライバを使う頻度が低いので、これがあればマイナス専用のドライバを用

意しなくても大丈夫という場合もあるでしょう。2本目を用意するならプラスでサイ

ズ違いのドライバを用意した方が使えるネジの範囲は広がります。PL法が制定されて

以後、家庭用電化製品を分解したりする事は禁止されたり補償外になったりして使う

機会が減っています。それでも木ネジなど様々なところにプラスドライバは使われて

いて、ネジの大きさや必要なトルクに応じてドライバ先端のプラスの幅や厚みの異な

るネジがあります。両端にプラスとマイナスを備えたドライバは用途の多い中間サイ

ズのネジに合わせてあります。家庭でもう1本だけ揃えるならプラスの薄くて小さい

ドライバが役立つでしょう。簡単な機械を取り扱う場合でも同様です。

それ以上のサイズに対応しようとすればセットを買う方が割安です。小さなドライバ

セットには標準サイズ、1段階小さめのサイズと2段階小さい目のサイズまでプラス

とマイナスが揃っているものが多く便利です。それに穴開け用の錐の代用品や細いド

ライバでのトルク不足を補う為にドライバを入れて使う鞘の様な補助工具が加わった

ものが便利です。実際に運行中の電車のトラブルで携帯電話のストラップが戸袋に挟

まって開閉に支障が出た時に、居合わせた乗客の技術者が運行会社の職員の依頼を受

けて、乗客所有のドライバで戸袋を留めているネジを外して支障を解消した事例があ

りました。小さな工具が大きなトラブルを解消した事例ではありますが、電車にプラ

スドライバさえ積んでいなかった事に驚きました。

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